Ubuntu Serverにちょっと触れる
どうも。
いち、プログラマのyu1rowです。
今回は、前回インストールが終わったUbuntu Serverをイジります。
課題1:電源を入れても画面(テレビ)に表示されない
インストールは我が家のテレビ(REGZA)に繋いで行いました。
そして完了後、そのまま操作を続けようとしたら何も表示されなくなりました。
これはバーチャルコンソールを使うという方法で前回は逃げていましたが、今回コレを解決しようと思います。
解決する方法はたったの2ステップ!
[1.ブートローダ(GRUB)の設定をイヂる]
ウンチクは置いときましょう。
とにかく設定ファイル(/etc/default/grub)の"GRUB_CMDLINE_LINUX_DEFAULT"に"nomodeset"を書くと、テキストがズラズラーっと流れていく昔ながらのLinuxの起動画面にできます。
低解像度になりますが、どうせ後で他のパソコンから接続するようにするんだからどーでもいい。
$ sudo vi /etc/default/grub
GRUB_CMDLINE_LINUX_DEFAULT='nomodeset'
※ファイル修正後に以下のようにupdate-grubコマンドで設定を反映しないと意味が無い。忘れないこと。
$ sudo update-grub
[2.再起動]
$ sudo reboot
以上です。
課題2:インターネットに繋げる
我が家ではDHCPサーバが既に稼動してまして、たぶんブロードバンドルータなどを使用している場所では大体DHCPサーバが動いてると思います。
そんなワケで、IPを自動で取得するなら以下の設定だけでOK。
あ、固定IPを割り振る設定方法はググって下さいw
[まずはeth0があるか確認]
ZBOX nanoでは以下のコマンドでeth0、wlan0、loが列挙されるハズ。
$ ifconfig -a
[設定ファイルの修正]
確認できたら今度は設定ファイル(/etc/network/interfaces)をいぢる。
$ sudo vi /etc/network/interfaces
auto lo iface lo inet loopback auto eth0 iface eth0 inet dhcp※1、2行目は最初からあると思う。今回は4、5行目を追加。
[ネットワークの有効化]
設定ファイルを変更したら、以下のコマンドでネットワークを有効化できるはず。
$ sudo /etc/init.d/networking restart
[疎通確認]
googleさんに5回ほどpingでも送って確認してみましょか。
$ ping -c 5 google.com↓こんな感じのメッセージが最後に表示されたら成功!
--- google.com ping statistics --- 5 packets transmitted, 5 received, 0% packet loss, time 1000ms rtt min/avg/max/mdev = 55.000/55.000/55.000/0.100 ms
閑話:vimをインストールする
設定ファイルを編集しながら、なんかviがすんげぇ使いづらいなぁって思ってたんです。
こりゃ普通のvimじゃないなぁって思って調べてみました。
※"vi"を知らない?ちょー有名なテキストエディタだよ!ちょー有名なんだってばよ!
Windowsなら"メモ帳"って感じ?Linuxにはだいたい入ってる。
使い方から歴史まで、いろんな情報はグーグル先生が知ってる。
viなんてどーでもいいよ!って人は閑話は読み飛ばしちゃってもかまいません。でもvi使おうよ。
Windowsなら"メモ帳"って感じ?Linuxにはだいたい入ってる。
使い方から歴史まで、いろんな情報はグーグル先生が知ってる。
先生、詳しい説明はお願いします!
ちょー有名なテキストエディタにはemacsなんてのもあるけど、俺はダンゼンvi派!viなんてどーでもいいよ!って人は閑話は読み飛ばしちゃってもかまいません。でもvi使おうよ。
まず、viのある場所を確認。
$ whereis vi
vi: /usr/bin/vi /usr/share/man/man1/vi.1.gzそしたら、見っけたファイルを見てみる。
$ sudo ls -al /usr/bin/vi
lrwxrwxrwx 1 root root 20 2011-11-14 00:00 /usr/bin/vi -> /etc/alternatives/vi/etc/alternatives/viにリンクしてるらしい。更に掘り進む。
$ sudo ls -al /etc/alternatives/vi
lrwxrwxrwx 1 root root 17 2011-11-14 00:00 /etc/alternatives/vi -> /usr/bin/vim.tiny↑実体見っけました!・・・で、vim.tinyって何?って思ったときは迷わずググる。"vim-tiny"はvimの簡易版らしい。
っちゅーワケでネットにも繋がったし、vimの通常版をインストールすることにした。
インストールは(ネットに繋がっていれば)コマンド一つでOK!カンタン!
$ sudo apt-get install vim
実体はどうなったかな・・・?
$ sudo ls -al /etc/alternatives/vi
lrwxrwxrwx 1 root root 18 2011-11-14 00:00 /etc/alternatives/vi -> /usr/bin/vim.basic↑よし!vim.basicに切り替わってた!これでviコマンドで使い慣れたvimが使える!よかったよかった!
課題3:OpenSSHをインストールする
いつまでもテレビに繋ぎっぱなしだと家族に怒られちゃいます。
そこで、他のパソコンから操作できるようにSSHサーバを入れてみます。
あ、ちゃんとインターネットに繋がるようにしてからじゃないとダメだかんね?
[探してみる]
Ubuntuのパッケージソフトを管理するソフトは"apt"っていうらしい。
単純に使うだけの表面上のお付き合いはそんなに難しくない。
まずはインストールできるソフトの一覧を更新して、その中かからお目当てのSSHサーバを探してみる。
SSHサーバの名前は"openssh-server"ってのは知ってるけど、一応探してみるんだ。自己満足で。
更新は"apt-get update"、検索は"apt-cache search"。
$ sudo apt-get update $ apt-cache search openssh-server
openssh-server - secure shell (SSH) server, for secure access from remote machines↑ちゃんと"openssh-server"があった。
[そしてインストール]
ちょーカンタン。"apt-get install"でインストール。
$ sudo apt-get install openssh-serverインストール中に出てくる
[The following extra packages will be installed] は、インストールするソフトに必要な、他のソフト一覧、
[Suggested packages] は、そのほかオススメソフト一覧、
らしい。
Do you want to continue [Y/n]?って聞かれたら、"y"でインストールが始まる。
[繋いでみる]
インストールが終わったら、SSHサーバがちゃんと動いているか確認してみる。
自分で自分に繋ぐのが一番手っ取り早い。
$ ssh localhost
Are you sure you want to continue connecting (yes/no)? yes steve@localhost's password: (パスワード)↑初めて繋ぐときは公開鍵をローカルに保存したりとか、色々ごちゃごちゃやりますが、"yes"で接続できます。
ウェルカム的なメッセージが出たら接続成功!
↓接続を切るときは、"exit"とか"logout"で。
$ exit
課題4:ファイアーウォールを設定する
サーバーを運用するにはセキュリティってモノを考えるべきです。
今回は、外から誰かがサーバに繋ごうとすると全部シカトする設定をします。
でも、SSHサーバをインストールしたのでその接続だけは受け入れてやります。
設定には他のLinuxでもおなじみの"iptables"が使用できます。
でも、Ubuntuではカンタンにファイアーウォールの設定ができる"ufw"っていうコマンドがありました。
楽チンなんで、今回はこれを使います。
[ファイアーウォールを有効にして、接続をシカトする]
"ufw enable"でファイアーウォールを有効にします。
$ sudo ufw enable
[SSH(22番)だけ受け入れる]
SSHの接続には22番のポートを使用します。
"ufw allow"で22番の接続だけは受け入れてやります。$ sudo ufw allow 22
[ファイアーウォールの状況、ルールを確認する]
ファイアーウォールが動作(active)しているか、22番ポートは許可されているかを"ufw status"で見てみます。
$ sudo ufw status
Status: active To Action From -- ------ ---- 22 ALLOW Anywhere 22 ALLOW Anywhere (v6)↑ファイアーウォールは有効(active)、22番だけ許可されている。
[ルールを消したり、リセットしたりする]
許可を取り消したい場合、"ufw delete allow"を、全部の許可ルールをリセットしたい場合、"ufw reset"を行います。
$ sudo ufw delete allow 22
$ sudo ufw reset
[ファイアーウォールを無効にする]
ファイアーウォールを無効にする場合、"ufw disable"とします。
これを実行した場合、全部の接続を受け入れることになります。
$ sudo ufw disable
[IPアドレスの調べ方]
他のパソコンから接続するには、接続する先のIPアドレスを知らなければなりません。
自分自身のIPアドレスが何なのかは"ifconfig"を使用して調べます。
$ ifconfig eth0
eth0 Link encap:Ethernet HWaddr 00:11:22:33:44:55 inet addr:192.168.1.15 Bcast:192.168.1.255 Mask:255.255.255.0↑"inet addr"のところの"192.168.1.15"ってなってるのがIPアドレス。
[他のパソコンから繋いでみる]
ちゃんと設定ができたら他のパソコンからSSHのクライアントソフトで22番ポートに繋げることができるはずです。
SSHクライアントソフトは無料のものがいくつもあります。
俺はその中でも良く使われている"putty"と"Poderosa"を併用しています。
サーバのIPアドレスがわかったら、繋いで確かめてみましょう。
SSH接続に必要な情報は以下の通りです。
ホスト(IPアドレス) | 上記で調べたIPアドレス。 |
---|---|
ポート番号 | 普通は22番。 |
SSHプロトコルバージョン | 今回入れたOpenSSHは、設定を変えなければバージョン"2"。 |
ユーザID | 接続するユーザID(今回の例では"steve")。 |
パスワード | パスワードで認証する場合、ユーザのパスワード。 |
エンコーディング | 文字の表示方式です。UbuntuのデフォルトはUTF-8。 |
HDMIケーブルなんか引っこ抜いちゃいましょう!
まぁ、テレビ使い続けるってのもひとつのテですけどね?
番外編:タイムゾーンを変更する
本筋とは全然関係無いんですが、自分用のメモです。
Ubuntuのインストールをした後にタイムゾーンを変更したい場合、以下のコマンドを使用します。
ここで"Asia/Tokyo"を選ぶと日本時間(JST)を使用する設定に変更できます。
$ sudo dpkg-reconfigure tzdata
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